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校内アート

歌舞伎座 緞帳

平山 郁夫

「朝日桜」  

旧歌舞伎座 第2緞帳 「朝日桜」   作:平山 郁夫 



 第1体育室設置の旧歌舞伎座第2緞帳「朝日桜(あさひざくら)」を紹介します。 
 
 この緞帳は平成22年4月まで東銀座の旧歌舞伎座で使われていた綴れ織り(つづれおり)の5枚の緞帳のうちの1枚で、現在は本校第1体育室西側に移設展示されています。  


 旧歌舞伎座は平成22年4月に老朽化による立て替えのため閉館しました。  

 旧歌舞伎座で長年使われていた綴織り(つづれおり)の5張りの緞帳(どんちょう)のうちの3張りは、旧歌舞伎座の取り壊しにあたり、平成25年度に本学園に引き渡されました。    


 引き渡された3張りは、いずれも西陣本綴織で大きさは縦6.5m、幅28.5m。日本画の巨匠の原画を基に、職人たちが伝統の技を駆使した手織りの作品です。  

 このうち大山忠作氏の絵を基にした第1緞帳「朝日の富士」(1988年から使用)が聖徳大学体育館に、平山郁夫氏の絵による「朝日桜」(89年から使用)は本校(附属女子中高)の体育館に移設。  
 上村淳之画伯の絵をモチーフにした第4緞帳「月明の汀」(92年から使用)は茨城県取手市の附属取手女子中高体育館に飾られました。  



 これらの緞帳の引き渡しの橋渡しをしたのは都内で画廊「松島画廊」を共同経営する松島美和子さん。  
 大山画伯の遺族から「緞帳の引き取り手がいないと廃棄処分になってしまう」との相談を受け、松島さんは母校である本学に移設を相談、本学も「長く人々に愛された芸術作品を残したい」と保存を決めました。  
 旧歌舞伎座第2緞帳として1989年から2010年まで使用されていた平山郁夫氏の絵による緞帳「朝日桜」は、平成25年1月20日に本校第一体育館に移設展示され、平成25年2月4日(月)に全校集会で披露されました。




【旧歌舞伎座第2緞帳「朝日桜(あさひざくら)」解説】 


○仕立て  
  西陣綴織緞帳・上本彩色 1989年製作。 

○大きさ    
  幅28.5m  縦6.5m 

○制作    
  川島織物セルコン 

 川島織物セルコンは、着物ファン憧れの"川島の帯"や舞台の緞帳(どんちょう)・祭礼幕を扱う「呉服・美術工芸織物事業」の他、明治宮殿の室内装飾を手がけて以来カーテン、カーペット、壁クロスなどの壁装材の工事、その他各種インテリア商品で日本の室内装飾を牽引してきた「インテリア・室内装飾事業」の2つの事業を運営している企業です。 

  HP → 川島織物セルコンHP   


○緞帳原画  

 原画制作者   
  平山郁夫(ひらやまいくお)氏(1930-2009)   
  平山郁夫先生落款刺繍(緞帳右下に刺繍)が織り込んであります。  

 原画制作時期       
  昭和63年製作 
  
「朝日桜」原画大きさ    
  26.5cm × 136cm    
  これまで展示されることのなかったこの「朝日桜」の原画は、2010年に平山美術館での特別展で初公開され、この時に原画の大きさが確認できました。 

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