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校内アート

新宮 晋

「伝説の国」  

新宮晋(しんぐうすすむ) 1987年制作 「伝説の国」

 

 本校の校門から生徒玄関に向かって「すずかけの径」の煉瓦の歩道を進み、時計台を過ぎると、すずかけの小径と食堂の大きいガラス窓の間に、鉄製の大きなオブジェが姿をあらわします。
 

 この作品は、1987年に新宮晋(しんぐうすすむ)先生が制作した「伝説の国・legend land 1987 」です。
 

 作品は地面と接する各辺が約4.3メートル、高さが約7.6メートルの四角錐の鉄の台座をベースとし、台座の頂点には回転翼を支える頑丈なローターが取り付けられ、その支点には2枚の鉄製の羽根型ラダーがついた約8メートルの回転翼が2枚(2本)取り付けられています。

 

  2本の回転翼は風向きや風力に応じて相互に水平にも垂直にも自由な動きを見せ、また翼の先の楕円形の羽根は時には太陽の光を反射し、北風の強い冬には連続した回転を見せ、29年たった今も大気の揺らめきに従い弛まなく動き続けています。

 (掲載写真は、本日14時40分頃に撮影したものですが、登下校時間には「すずかけの径」からこんな風景を生徒の皆さんは毎日目にしていると思います。)

 

 新宮晋先生は1937年(昭和12年)大阪府生まれ。東京芸術大学卒業後イタリアに留学。6年間の滞在のうちに平面から立体、さらに動く造形へと移行し、風や水といった自然エネルギーで動く作品を世界各地に作り続け、風や水で動く芸術作品の制作者として世界的に著名な作家です。
 

 見る方向や天候の変化で様々な光彩を放つことから、新宮晋氏は「風の彫刻家」とも呼ばれています。

 1986年日本芸術大賞・2002年紫綬褒章・2003年現代日本彫刻展大賞。

 
 

 本校の「伝説の国」は、新宮先生が1987世界巡回野外彫刻展「ウインドサーカス」をドイツのブレーメンやスペインのバルセロナ、イタリアのフィレンツェ、フィンランドのラハティで開催した頃の作品です。またその頃先生は、長野県美ヶ原高原美術館のために代表作「星のコンパス」を制作しています。美ヶ原高原美術館のために作られた「星のコンパス」は、緻密に計算された大小4つの回転体が自在に動き、わずかな風の動きも見逃さず風を巧みにとりこんで、目に見える動きに変えて、雄大な自然と一体になっています。
 

 本校に設置された「伝説の国」も同様のコンセプトであったと思います。