



校内アート
食堂陶板レリーフ
利根山光人
「Sun Rise」
食堂の東側壁面 陶板レリーフ・「SunRise(サンライズ)」
1.制 作:利根山光人先生 雲雀民雄氏壁画製作チーム(雲雀陶芸)
常滑焼・山宗製陶 富本敏裕氏
2.製作期間:1983年着工、1984年完成(制作期間約1年)
3.設置場所:本校食堂東側壁面
4.大 き さ :横20m × 高さ4.1m
5.作品解説:(利根山光人先生の当時の制作メモによる)
「屋根の上のヴァイオリン弾きではないが、右画面にヴァイオリンを弾く人物がいる。左画面にはピエロや空中に浮かぶサーカスの馬や踊子など。何度も見て貰うといろいろの発見があり、食堂なので楽しい雰囲気のものにしたいと願った。陶板は信楽ののぼり釜を使用。」
陶板レリーフとは日本古来の伝統技術である焼き物(陶板)による温かい味わいを持った造形と色彩が特徴とされ、数多くの微妙な釉薬を使い、立体造形としての独特の表現技法と芸術性が追求されています。
制作過程は、下絵をもとにそれぞれの陶板の大きさと釉薬の色を決めながら、陶板を一つひとつ登り窯で焼き上げて行きます。
焼き上げた陶板は展示場所にパーツごとに搬入され、現場でパズルを組み合わせるように陶板一つ一つを壁面のアンカーに1個づつボルトで固定して行き、全体を完成させます。
利根山先生はこの陶板レリーフ「Sun Rise」を本校が開校した1983年に制作を開始。
翌年からの本校での食育教育である「食堂での一斉会食」の開始に合わせ、1984年3月から4月末までこの壁面に、利根山光人・雲雀民雄氏壁画制作チームが滋賀県信楽市の窯から運んできた釉薬ののった陶板と、常滑焼・山宗製陶の富本敏裕氏が愛知県知多半島の常滑市の窯から運んできた素焼き陶版パーツを下絵を確認しながら1個づつ組み上げて行きました。